そのむかし川崎にはフェリーターミナルがあり、アクアラインが開通する1997年まで川崎と木更津間↓、
2005年までは川崎と宮崎(日向)を結ぶフェリーボートが就航していました。
まあ"川崎"と一言で言ってもピンとこないでしょうが、正確に言うと多摩川河口の川崎側。
ちなみにこの航路……というよりも、東京湾を横断する航路は、現在の東海汽船の前身である
東京湾汽船(昭和17年に現在の東海汽船に社名変更)が東京湾の西側は東京(霊岸島→芝浦→月島→竹芝と時代によって発着地が移転)、川崎、横浜、横須賀、浦賀、久里浜などから千葉県側が五井、木更津、富津その他を東京湾を覆う網の目のように航路があったものの、房総半島の鉄道が整備されると赤字がかさんで撤退。
そして1965年(昭和40年)に設立された日本カーフェリーが、東京湾汽船(この頃はすでに東海汽船)が撤退した航路のうち川崎~五井(市原)と、川崎~木更津航路を引き継ぎ、市原航路は1974年に廃止されたものの、木更津航路は東京湾アクアラインが開通する1997年まで、30~45分毎に所要時間一時間10分で運行していました。
ちなみに旧東京湾汽船が運航していた東京湾横断航路のうち、横浜~木更津、久里浜 ~金谷、 浦賀~ 金谷などの各航路を引き継いだ(復活?)のが、現在、久里浜~金谷間のフェリーを運行している東京湾フェリー。
一方、川崎~日向間は、1971年(昭和46年)から運行が開始され、1986年(昭和61年)当時は南航が27時間、北航が26時間で京浜地区と九州を結んでいましたが、2005年に廃止となりそれにともない川崎フェリーターミナルも廃止され、現在、跡地には流通センターが建てられています。
*写真はすべて1987年撮影。