その昔、1980年頃、市庁舎から3ブロック目というか、みなと大通りの住吉町1丁目の角の、現在、 日本興亜関内ビルがある場所に、労働組合や文書課の書庫が入っていた神奈川県庁住吉町分庁舎がありました。
*もともとは3階建てだったようです。
お役所の建物に似つかわしくない側面部の飾り窓その1。
お役所の建物に似つかわしくない側面部の飾り窓その2。
お役所の建物に似つかわしくない側面部の飾り窓その2のアップ。
ご覧のように、見るからに「お役所の建物として建てられたんじゃないよね」という雰囲気の良さ。
ということで、歴史的建築総目録データベースを見ると「昭和4年築」と書かれているだけで、それ以外のことは不明。
1947年の航空写真を加工
そこで今度は国会図書館デジタルアーカイブで、
昭和10年版「神奈川県商工要覧」の「主要会社名簿」で住所が「住吉町1-12」の会社を探してみると、暖炉の輸入販売や絹織物の輸出を行っていた「株式会社 松村商店」がヒット。
ということであれやこれやとググッてみたところ、「株式会社 松村商店」という会社は現在、写真の住吉町分庁舎の隣の1-13で貸しビルやら絹繊維製品などを扱っている
「松村株式会社」の前身で、1908年(明治41年)創業、震災後に住吉町1-12で事業を再開し1941年(昭和12年)に経済統制により店舗を閉鎖し、戦後、北仲通の帝蚕ビルにて再び事業を再開し、1955年(昭和30年)に現在地に自社ビルを建設して現在に至るということから、どうやらビンゴのようです。
となると、写真の住吉町分庁舎は、もともとはこの松村商店の本社ビルだった建物を県が接収し、そのまま戦後も使用し続けていたということのようです。
まさに「建物に歴史有りですなぁ~」と言った感じでしょうか。
神奈川県マーク下の窓部分はもともとは入口だったのでは???
*写真はすべて1981年撮影。