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2012年 12月 23日
![]() さて、今週と来週は年末蔵出し総特価市(?)として、前回のプレビュー版に続き、同潤会山下町アパートの詳細バージョンを二回に分けてお送りします。 ということで、今回は二棟あった山下町アパートの西側にあった"ロ"の字型の方、新築時は1Fが店舗兼住居と世帯者用住宅で、2F、3Fが独身者向けアパートとして建てられた同潤会山下町アパート一号館。 ちなみに80年代当時の正式名称は、ただの「山下町アパート(アパートメントとの説もアリ)一号館」。 ![]() 上の写真は南側の三連アーチの入り口。 ![]() もともとは三つとも中庭に通じていたはずなのですが、撮影時には左のアーチ部分に管理事務所が、右側には物置が作られていて真ん中だけが通り抜けすることができました。 ということで、真ん中のアーチをくぐって中庭に。 ![]() ちょうど影になっていて良く見えませんが、画面左側にブランコと鉄棒がありました。 ![]() 上の階に行く階段がどこにあるのやら・・・・・・ ちなみに昭和初期の同潤会の事業報告書によると、山下町アパートには世帯住宅(新婚さんおよび家族用)として各部屋にコルクを下張りしたフローリング床に押入れ、鏡付き洗面台、下駄箱、帽子掛け、表札、暖房用ガス(暖房設備そのもではなくガスストーブ用のガス栓のことのようです)、水洗トイレ、流し、食器棚、調理台、かまど(今で言うガス台のこと)とダストシュートが完備されたキッチン付きの6畳+3畳の2Kから、8畳+4畳半+3畳の3DKまで全9タイプと(風呂については新築時の入居者が希望した場合についてのみ設置されたようです→山下町アパートがそうだったのかは定かではありません)、独身者住宅として共同の炊事場兼流し兼洗面台、トイレと入居者用食堂が完備された3畳~8畳までのワンルームが9タイプ(平たく言うとまんま学生寮とか会社の独身寮的なモノ)、さらに通りに面した一階部分には店舗付き住宅として土間(店舗スペース)+6~8畳一間の1Kから、6畳+4畳半の2Kまでの全4タイプの合計21タイプの部屋があり、昭和10年当時の家賃が世帯向けが一ヶ月12円10銭~21円(約6万~11万円弱)、独身者向けが6円50銭~13円50銭(約3万~7万円弱)、店舗兼住宅が23~45円(約12万弱~23万円弱)で、昭和2年に山下町アパートが新築された時の入居希望者が募集戸数148戸(山下町アパートは全158戸あった)に対して404件の申し込みがあり、一説によるとその後も常に空き部屋待ちの状態だったそうです。 ![]() 戦前の資料などを見ると、初めにも書いたように一号館の2F、3Fは独身者向けのワンルームが連なっていたはずなのですが、窓に干された洗濯物を見ると、どう見てもワンルームには・・・・・・??? 同潤会から経営を引き継いだ住宅営団が、終戦後に解散した時に、地元の不動産会社がまるごと買い上げて分譲したとの話を聞いたことがあるので、付加価値を上げるために独身者用ワンルームの壁をぶち抜いて世帯向けにリフォームして売りだしたのか、はたまた数部屋を買い上げた人がそうしたのか、それとも本来、共用スペースである廊下ごと数部屋買い上げてしまった(廊下の両側に部屋が並んでいた上に、要所要所に防火扉が設置されていた)人がいたのか実際のところはナゾです。 なにせ写真を見てもおわかりのように、現在の共同住宅という概念では考えられないくらいフリーダム状態ですから(笑)
by yokohama80s
| 2012-12-23 00:03
| 山下町
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