週刊 横濱80’s

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2013年 09月 15日 ( 1 )


2013年 09月 15日

海岸通1丁目 エキスプレスビル

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*1981年撮影


海岸通りと大桟橋通りと山下公園通りが複雑に混じり合う開港広場交差点の西側に、何気にこぢんまりとたたずんでいるのが写真の1930年(昭和5年)に建てられた3階建てのエキスプレスビル。

正確な名称は、「ジャパンエキスプレス旧本社(現・本店)ビル」ということになるのでしょうか?

それはともかく80年代には、バリバリ現役のオフィスビルでしたが、現在は観光客相手のお店が入ってけっこうな賑わいのようです。

それよりもなによりも驚いたのが、建物前に植えられている街路樹。

今、上の写真と同じアングルからこの建物の写真を撮ろうと思っても、育ちに育った街路樹に小さな建物がスッポリ覆い隠されてしまいます。

という話もさて置き、この建物の名称になっている「ジャパンエキスプレス」という名前を初めて聞いた時には、何を勘違いしたのか日通の英語表記だとばかり思っていました。

ところが「日通」の英語表記は"NIPPON EXPRESS"で、この建物はジャパンエキスプレス。

ということでグーグルセンセに聞いてみると、日通とはまったく無関係の別会社で、1927年(昭和2年)に船客送迎、旅客手荷物運搬、移民乗船斡旋などを行う会社として設立し(当時の社名はニューヨコハマエキスプレス)、1930年(昭和5年)に写真の本社ビル竣工を機に社名をジャパンエキスプレスとしたそうな。

余談ですが、昭和9年発行の戦前のセレブな方々向けの海外旅行ガイドブック「欧米漫遊留学案内」には以下のような記述が。

「手荷物はジャパン・エキスプレスに申込めば桜木町駅から本船内まで大小軽重により一個二十銭及至六十銭(今で言うと¥1,000~¥3,000くらい)、横浜駅からは二十五銭及至七十銭(¥1,300~¥3,500くらい)で引き受けてくれる」

「東京市(現在で言うと東京23区内のこと)からの手荷物運搬は郵船本社内の同出張員(ジャパンエキスプレスの人のこと)へ申込めば指定の場所まで引き取りに来てくれて大小軽重により一個八十銭から二円五十銭(¥4,000~¥12,500くらい)で自動車便で本船へ積み込んでくれる」とあります。

要は現在、飛鳥その他の国内クルーズ船が行なっている、「家から手ぶらで世界一周に行けます」の先駆けのようなもの、というよりもまさにそれそのもののサービス。

「な~んだ、昔からあったんじゃないか」といった感じです。

ということで今日の二枚目は↓

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*1982年撮影(左がエキスプレスビル、右が大桟橋共同ビル)


エキスプレスビルの右手にあったお寿司屋さんの看板。

実は私は、写真のトタンの部分がお寿司屋さんだとばっかり思っていましたが、よく見ると斜め下に向かって矢印が・・・・・・

私の拙い記憶では、矢印の先のエキスプレスビルには寿司屋は無く、近くにもそれらしい店が見当たらず、ここを通りかかるたびに寿司屋を探したことは覚えているのですが、それが見つかったのか、結局、見つからなかったのか???

確か見つけたような気がするのですが、それがどこだったのかの記憶がスッポリ抜け落ちています(^^ゞ




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by yokohama80s | 2013-09-15 00:06 | 大桟橋・海岸通 | Comments(0)