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週刊 横濱80’s

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2015年 10月 25日

山下町58 ライジングサン石油ビル

 本町通りを谷戸橋方向に向かう途中にある山下町交差点のカド、山下町58番地の現在、タワーマンションが建っている場所にかつてあったのが"シェル石油横浜ビル"こと"旧ライジングサン石油ビル"。

 ちなみにライジングサン石油とは、現在の昭和シェル石油の前身にあたり1833年(天保4年)ロンドンでアジア産の貝殻を扱うサミュエル商会として開業し、1876年(明治9年)に横浜に進出し1900年(明治33年)に石油部門を独立させてライジングサン石油が営業開始。

 そして1923年(大正12年)の関東大震災により本社を神戸に移転し、1929年(昭和4年)に山下町58番地に本社新築落成、というようなことが、昭和シェル石油HPに書かれています。

 となると、「震災後に本社を神戸に移転」とあるのは、一時的なものだったのでしょうか?
そのあたりのことはよくわかりませんが、とにもかくにもこのビルは、戦時中、アメリカに避難している時に、本土空襲の指揮を執ったカーチス・ルメイに協力して焼夷弾の効果実験用日本家屋を設計したことで知られるアントニン・レーモンドによる3階建てのモダンな感じのオフィスビルで、私はてっきり戦後になって建てられたビルだと思っていました。

 ということで、建設当時の姿をご覧になりたい方は、こちら(1931年建築時代・第19号/近代デジタルライブラリー)をご参照下さい。

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*写真はすべて1981年撮影。






*来月、11月のUP予定
11月 1日: 川崎市営埠頭
11月 8日: 東京電力川崎火力発電所
11月15日: 千鳥町 コンビナート
11月22日: 千鳥町 タンク
11月29日: 東扇島


by yokohama80s | 2015-10-25 00:11 | 山下町


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