2014年 05月 18日

横浜税関特別通関貨物検査場

みなとみらいで再開発される以前は、先週UPしたホルト上屋こと住友倉庫と山下臨港線の"低いけど高架線"の隙間の奥に、くすんだベージュ色のコンクリート平屋建て廃屋然とした倉庫が見えました(先週UPした住友倉庫の写真の左隅にチラッと写っている建物)。

グーグルアースに横浜市三千分一地形図のKLMファイルを落としてみると、ちょうど現在の象の鼻テラスがある場所になります。



ということで住友倉庫と臨港線の隙間を通り抜けると目の前に現れるのが、写真の"横浜税関業務部特別通関貨物検査場"という看板が掛けられているものの、使われなくなって久しい風情のL字型の建物。

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*1987年撮影(分かりにくいと思いますが左線路脇に屋根が見えるのが貨物検査場の建物)


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これなら分かるでしょ?


「特別通関貨物」とはどういう貨物を指しているのかは定かではありませんが、昭和8年晩の税関設備図に記載があることや、震災復旧の状況が記されている書物にも「復旧すべき施設」として記載されていることから、この建物は震災後の昭和8年までに建てられたと見て間違いないようです。

そしてL字型の建物の両端を結ぶような形で山下臨港線 の高架線の工事が始まったのが1961年(昭和36年)で開通したのが1965年(昭和40年)、また80年代当時、万国橋を渡った右側にあった税関庁舎の一階に貨物検査場があったことなどから考えると、写真の施設は昭和35年くらいまで使われていたということになるので、かれこれ20年以上も放置されていたものと思われます。

まあ場所が場所なだけに、取り壊したところで転用のしようが無かったのでしょう。

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*1982年撮影


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*1982年撮影


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*1986年撮影


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*1982年撮影


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*1982年撮影


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*1986年撮影


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*1986年撮影


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*1986年撮影

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by yokohama80s | 2014-05-18 00:05 | 大桟橋・海岸通 | Comments(2)
Commented by horry at 2014-05-18 01:03 x
いつも貴重な記録をありがとうございます。
いつみても凄いですね。
Commented by yokohama80s at 2014-05-18 17:54
horryさん、ありがとうございます。
これからもよろしく。


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