2012年 08月 19日
80年代当時、ワシン坂の下、小港町2丁目のカドに、モーリス商会というどこにでもあるようなごくごく普通の自動車修理工場がありました。 ところがフツーじゃないのが、ガレージに駐められている車。 その一台がスカイブルーとアイボリーのツートンカラーで、テールにフィンがピンと立ったアメリカングラフティーしている車。 今ならググれば一発で車名が判明するのですが、当時はそんなモノがあるはずもなく、あれやこれやと手を尽くしして調べた結果、1958年型のフォードフェアレーン500コンバーチブルと判明。 撮影から30年も経っていれば、あの当時ですでに車齢24年なので今は廃車になっているものと思っていましたが、ある日、暇つぶしにグーグルストリートビューで小港町を見ていたら店名がちょっと変わったものの、当時の場所に、当時の店構えのままで、当時のようにこの車がガレージに駐められていたのにはビックリしました。 今年で撮影から30年、ということは車齢54年。 ググってみると、「小港町の一桁ナンバーの云々」とけっこう有名な存在のようです。 でもう一枚。 こちらはフェアレーンの隣に何気に駐めてあった、いかにも米軍払い下げ臭プンプンのドブネズミ色のダッジのレッカー車。 普通、「このての車が修理工場に置かれている」と聞いたら、アメリカンポップ調に派手派手しく彩られたガラス張りの小綺麗なショールームを連想しますが、フェアレーンの下にはオイルの受け皿やらバケツが乱雑に置かれているし、ダッジの隣になぜか冷蔵庫とかつて一世を風靡した流れるフラッシャー付きのセミドロップハンドルのチャリ。 「いかにも」という感じではなく、このようにごくフツーに「何気にすごいモノが置いてある」というのが、本当の「粋」ってヤツだと私は思います。 *2013/01/04 写真1枚追加。
by yokohama80s
| 2012-08-19 00:06
| 本牧・小港・新山下
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